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PR TIMES STORYに掲載されました(トレカの価値をAI判定×専門スタッフで正しく鑑定!  コレクターファーストで開発された「VSS鑑定」誕生の裏側)

2023年10月16日

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(株)コレクテストは、トレーディングカード(以下、トレカ)の真贋鑑定サービス「VALUE SCOUTER SERVICE(以下、VSS鑑定)」を運営。特許を取得したAIによる画像認証システムと、インターネット上のリアルタイムの取引データを解析し、「鑑定されたトレカのリアルタイムの市場価格情報を提示する」機能を追加し、トレーディングカードファンの中で話題となった。今回は代表取締役CEO 岩田翼に、VSS鑑定の詳細とその想いを聞いた。


      株式会社コレクテスト 代表取締役CEO 岩田 翼


●「手のひらに乗る美術品」として脚光を浴びるトレーディングカード
──昨今のトレカをとりまく状況について伺えますか。

岩田:コロナ禍の前後から、より多くの方がトレカに興味を持つようになってきました。

理由はいくつかありますが、昔のトレカに価値が出るというニュースなどが話題になったことに加え、ポケモンカードゲーム・遊戯王カードゲーム等が親子二世代にわたって認知されてきていることが大きいです。

特に成長した親世代が再び昔のトレカに興味を持ち、コレクションの対象として購入する動きも活発です。数百円程度だった昔のトレカが価格高騰した事例が発生・増加。一部の方々から、さらなる投機を呼んでおり、この傾向が近年顕著になっています。

日本玩具協会の調査によると、コロナ前まで長らく1,000億円程度だったトレカ(一次流通)の市場規模は、2020年1,225億円、2021年1,776億円、そして2022年には2,349億円と急成長を遂げています。


結果「トレカというとオタクの遊び」という認識から、今や大人が売買やコレクションをする現在の美術品のように扱われることも出てきました。ポケモンカードゲームでは、2023年10月現在、ほとんどの商品が発売日には売り切れで品薄の状態です。販売制限や抽選、予約などとして扱われており、購入することすらなかなか大変です。

そのため、高額の転売品が出回るといった問題も孕んでいます。



●急増する偽物カード。その被害者はどこに?
──盛り上がりを見せるトレカ市場ですが、偽物カードの話も話題に上がりますよね。状況はいかがでしょうか。

岩田:近年のトレカ市場の盛り上がりにより、国内外の売買やオークションでも、トレカ1枚に数百万円から数億円と値がつくものも出てきました。そこから「おもちゃだから扱うのが簡単そう」と、今までトレカをあまり知らない方などでもプチ資産運用や宝くじ感覚で購入する場合も増えてきています。


加えて近年は印刷技術も向上していることから、紙とインクから構成されているトレカにも精巧な偽物カードが増えてきています。その流通先になりやすいのが、CtoC間で売買されるマーケットプレイスです。写真からでは、真贋の見分けがつきづらかったり、写真と違う偽物カードが送られてきたりと、被害に遭う方も増えています。


●コレクターが満足できる鑑定サービスを作りたい
──VSS鑑定を立ち上げた背景を教えてください。

岩田:きっかけは、私がトレカの偽物を入手してしまったことでした。悔しいのもありましたが、何よりも大好きなトレカを偽造されること自体が悲しかったです。トレカは日本が世界に誇れるタイトルも多いので、そのブランドを毀損して欲しくないという想いもありました。


また私自身が、トレカに没頭し始めて35年になりますが、時間とリスクを取って海外へ空輸することが多かった状況だったほか、従来の鑑定サービスに対し思う部分も多くありました。だからこそ、コアなコレクターの方々でも満足いただけるサービスを目指したいと思い、立ち上げました。


一つ目は、鑑定サービスと言いながら、「真贋鑑定」と「グレーディング」のみで、鑑定したトレカの価値や価格などが全くわからないという点、二つ目に今やスポーツもビデオ判定等、デジタル技術を活用した判定がされている中で、トレカだけが昔ながらの判断者の肉眼だけで判断するという状態に違和感があった点、そして最後にその本物と判断された根拠や判断基準が何もわからない点でした。

これらの違和感や、ユーザーとして感じるモヤモヤを解消したいと思い、VSS鑑定を立ち上げることにしました。


──岩田さんがトレカの真贋鑑定に力を注ぐその情熱の源泉はどこから来るものなのでしょうか。

岩田:一言で言うならば、何よりもトレカを偏愛しているからだと思います。

初めてトレカを手にした5歳からその熱が冷めることはなく、学生時代には、とあるトレカのブランドの版権元のアルバイトとして、お子さんや初心者の方向けに対戦ルールを教えるスタッフなどもしておりました。

トレカの魅力を語ると語り尽くせぬ部分がありますが、買う前から買って遊び尽くすまでずっと何役にもなる最高のアイテムだと思っています。購入前は「何が出るのか?」とワクワクし、パックの封を開ける時のドキドキ、そして、開けた際に一喜一憂するその過程に楽しみを感じています。

また、レアカードや目当てのトレカを集めていくのも醍醐味ですね。私は根っからのコレクターなので、目当てのトレカ当たった時は、ずっと眺めて楽しんでいます(笑)

他にも対戦のための戦略やデッキを考えることも醍醐味ですし、友達と対戦したり、語ったり、腕を磨いたり、誰かに譲ることもできる。カード1枚にも何重もの楽しみがあることが魅力です。


●価値の可視化とAI解析を実現させた「VSS鑑定」
──具体的にどういったことを盛り込んでいったのでしょうか。

岩田:大きく2つあります。まず、1つ目はインターネット上のトレカの取引価格を解析して、「リアルタイムに変化するトレカの価値が可視化する」という機能を鑑定証に実装したことです。トレカは日々価格が変動し、価値やレア度の高いものを集めたいという、コレクターの心理をサービスに落とし込んだ形です。


2つ目に恣意性をできるだけ排除し、どこよりも正確で公平な鑑定をお届けすることです。今やスポーツもビデオ判定など、デジタル技術を活用した判定がされている中で、トレカは昔ながらの判定する者の肉眼だけで判断していました。そこで専門スタッフの判断だけではなく、AIを活用し公正に鑑定すること、鑑定の判断や根拠を簡易的にでも知れることも盛り込みました。


──VSS鑑定の特徴を伺えますか。

岩田:特徴は大きく分けて、提供サービスの面と、機能面とに分けられると思います。

提供サービス面としては、何よりも「安心・安全」を大切にしています。



弊社は日本国内で鑑定しておりますので、海外への輸送がありません。さらに、東京海上日動火災保険株式会社と提携しており、輸送中も含めて、万が一の時にも安心して預けて頂けるサービスです。

また国内での鑑定のため、輸送期間も短く、お客様の大切なカードを正確に鑑定して、素早く返却致します。


機能面では「業界に未だ無いテクノロジーを活用し、コレクターの方が満足いただける機能」を盛り込んでいます。主に3点が特徴です。


1つ目は、専門スタッフ×AIの組み合わせによる鑑定です。弊社の鑑定は専門スタッフの肉眼の検査だけではなく、トレカにおいて日本初の特許登録済みのAIによる画像認証技術を活用した真贋判定で、デジタルとアナログのダブルチェックの体制を実現しています。AIに学習させる画像は国の公的な検査機関等でも使用される超特殊機器になります。また、本物には返却時に「真正証明書」を同梱しており、何をもって本物と判断したかも添えております。


2つ目は、鑑定されたトレカの価値(価格)をリアルタイムで可視化させる機能です。この機能にはかなりこだわりました。トレカは常に値動きがあるため、コレクターにとって重要な指標の一つが価値です。そこでインターネット上の各トレカの取引価格を参考にし、鑑定証に備え付けたQRコードを読み込むと、取引価格情報をスマートフォンで確認できるようにしました。これにより、いつでも大切なコレクションの価値の変化を確認いただけます。



3つ目は、トレカを美しく保管し続けるため、最高レベルのUVカット率を誇るスタイリッシュなアクリルホルダーを用意し、密封・返送致しています。やはりコレクターとしては、かっこよく見やすいホルダーで美しく飾ったり、眺めたりしたいという気持ちがありますよね。コレクターの皆さんが末長く、安心してトレカのコレクションを楽しんでいただけるよう、かっこよく長く保存できる素材を何度も検証したほか、デザインに最大限こだわりました。


(特許登録:特許第7251712号 インターネット上の取引価格の解析による価格の可視化と、トレカのAIでの真贋判定)


──VSS鑑定をリリースするにあたって苦労した点を教えてください。

岩田:これまでにない機能が多くあったので、実現させるためにソフト面・ハード面含めて多くの課題がありました。

トレカは種類が多く、取引量が少ないトレカは市場の適正価格を決めるのが難しいものもあり、価格を可視化ももちろんですが、データが少ないものを正直にどのようにお伝えすることでご理解頂くかという点もかなり考えました。

またAIによる鑑定では、偽物も含めて学習データを集め、より高精度な判断をAIが出来るようになるため学習させ続けているところです。鑑定結果の伝え方もコレクターとして外せないポイントだったので、かなり試行錯誤をしました。



●想定を超える申し込みで、一時受付をストップする事態に
──VSS鑑定をリリースしての反響を伺えますか。

岩田:万が一にも鑑定のミス判断があってはいけないので、当初はお申し込みが少ないタイミングで、入念なチェックをした対応を予定しておりました。

しかしリリース初日、想定を超えるお申し込みを頂きまして、一人一人の大切なお客様のトレカをミス無く、正確にチェックするため、初日で一時申し込みをストップしました。現在はより多くのお客様の鑑定要望にお応えできるように体制を整えて、鑑定を実施しております。


それにより、実際のお客様からも「日本での鑑定サービスを待っていた」「AIシステムや価格の可視化をする機能があるので、鑑定の判断が厳格で良い」などのお声を多く頂戴しております。


●世界に通用するサブカルチャーの価値を正しく発信していきたい
──今後の展望や展開を教えてください。

岩田:「鑑定サービス」というからには、専門家による真贋の判定はもちろんですが、AIを活用しより精密かつ公平性を担保すべきだと考えています。その上で真贋の判定理由に加えて、現在の価値(価格)までをお伝えすることが本当の「鑑定サービス」だと考えています。


今、その仕組みを整えたところですが、まだまだトレカも一部のタイトルのみを扱っている状態ですので、より多くのトレカのタイトルでサービス提供をできるようにしていきたいと考えています。



日本にはトレカだけではなく、ゲームソフト、コミックなどの世界に通用するサブカルチャーが存在します。日本の多くのユーザーが所持している昔ながらの宝物を、価値として発信できる世界を創りたいと考えています。

サブカルチャー文化資産が山のように眠る日本から「子供時代の宝物が、世界にとって本当の宝物になる」ことを目指して、未来に引き継がれる仕組みを創りたいと考えています。

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